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FM Towns: Free Software Collection 9
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1994-11-16
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8KB
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182 lines
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○ CubicSketch to EASTRAY data converter V1.00 ○┃
┃ 「きゅーすけコンバータ」 ┃
┃○ by EAST ○┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
○はじめに
みなさんCubicSketchをごぞんじですか?CubicSketchは富士通から発売されている
3DCGソフトなのですが、「3Dを操作するとはどういうことか」というCG業界
における一大テーマに独自のコンセプトで取り組んだ意欲作であると個人的に思いま
す。例えば、物体をマウスでハンドリングするあたりの作り込みはフリーソフトウェ
アではなかなか到達できない領域に達していると思います。
ポリゴンモデラーが付いていない、マッピングが未サポートといったレンダリング
能力不足で、まだ粗削りな感じもありますが、十分使えるソフトですし、これからが
楽しみなソフトです(なお、「きゅーすけ」というのは、CubicSketchの開発者周辺
での愛称です)。
一方、EASTRAYは8ビットパソコンの頃から続く伝統的レイトレーシングをベース
に、年々強力になっていくパソコンの計算能力に支えられ、多くのユーザーの声によ
って成長してきたレイトレーシング・レンダラーですが、作者がモデリング環境作り
よりもレンダリングの研究が好み(笑)という理由でこれまでモデリング環境が貧弱
でした。
そこで、この2つのソフトの弱点を補い、長所を生かすために密かに開発されてい
たのがこのコンバータなのです(大げさな・・・)。これによって、CubicSketchは
スキャンラインだけではなくレイトレーシングもできる3Dソフトとなり、EASTRAYは
グラフィカルでインタラクティブなモデリング環境を持つこととなります。
これまで3Dに二の足を踏んでいた方々も「CubicSketch+EASTRAY=お気楽レイトレ」
を合言葉に3DCGの世界に第一歩を踏み出していただけたらと思います。
最後になりましたがこのプログラムはEIN(TM)プロジェクトに協賛いたします。
○このコンバータでできること
このコンバータはCubicSketchのテキスト形式のデータファイルをEASTRAY形式のフ
ァイルへとコンバートする事ができます。CubicSketchで作成したデータをEASTRAY
でレンダリングすることによって、次のような特長のあるCG表現ができるように
なります。
・反射表現ができるようになる。
→金属や鏡のように他の物体が写り込む表現ができる。
・屈折表現ができるようになる。
→水やガラスやダイヤモンドのように、透明体で他の物体が屈折しながら
透過する表現ができる。
・影の表現ができるようになる。
→他の物体の上に影が落ちるようになるのでよりリアルな立体感が表現で
きる。
・プリミティブが曲面で計算される。
→球体や円柱などの物体は、EASTRAY内部では二次曲面として扱われるの
で、滑らかな形状でレンダリングされる。
・マッピングなどEASTRAYの機能が利用できる。
→このコンバータの出力したEASTRAY形式のファイルにテキストエディタ
で手を加えることによって、EASTRAYの持つ多彩な各種マッピング表現
等が使えるようになる。
○動作環境
OS : TownsOS V2.1L31以降
メモリ : 4MB以上
EASTRAY : EASTRAY V1.96c以降でレンダリング可能
○起動方法
TownsMENUやEIN(TM)ランチャー上からEXG形式のプログラムを起動してください。
○使い方
基本的にはごく普通のTownsOSのGUIですから、使い方に困ることはないのでは
ないかと思います。各ウインドウなどの解説をします。
[メインウインドウ]
プログラムを起動するとウインドウが1つ開きます。ウインドウ上にボタンが
配置されていて、マウス操作によって操作します。
「アイコンボタン」
プログラムについての情報を表示します。表示されるダイアログは
マウスを動かしたりクリックすることで消えます。
「オプション」
普通はデフォルト状態でコンバートするだけでいいと思いますが、
アンチエイリアスのかけかたなど指定するときにオプションを押して
ください。オプションを入力するためのダイアログが表示されます。
オプションダイアログを表示している間はほかのウインドウを操作
できないようにしています。
「コンバート」
このボタンを押すとファイルダイアログが表示され、コンバートす
るファイルを選ぶことができます。表示されるファイルは拡張子が
「.TST」であるCubicSketchのテキスト形式のファイルだけです。フ
ァイルは複数選択することができます。
ファイルを選んで実行ボタンを押すと、各ファイル毎にコンバート
を実行するかどうかを確認するダイアログが表示されます。確認のダ
イアログで「実行」をおすとコンバートを実行、「取消」はそのファ
イルのコンバートの取消、「中断」はそのファイル以降全てのコンバ
ートを中止します。
コンバートによって、例えば「SAMPLE.TST」というファイルは
「SAMPLE.RAY」というEASTRAY形式のファイルへコンバートされます。
「クローズボタン」
プログラムを終了します。
[オプションダイアログ]
オプションを設定するダイアログで設定できるのは次の項目です。
「色数」
レンダリングした画像を何色のTIFFファイルとして保存するか
を指定します。1677万色(24bitフルカラー)と32768色(15bit)が指定
できます。
「アンチエイリアス」
アンチエイリアスの度合いを指定します。アンチエイリアスを
「強」くかけたほうがジャギーが目立たなくなりますが、その分計算
時間がかかります。「無」しにするとアンチエイリアスを行わないの
で高速になります。
「シャドウイング」
影をつける計算をするかどうかを指定します。影をつけた方が計算
時間は長くなります。
「ボクセル分割」
ボクセル分割時にどのくらいの分割数で行うかを指定します。オブ
ジェクトが多くて散らばっている時にはボクセル分割を「多」にした
方がいいことが多いですが、一概にいえないこともあります。実績と
勘で指定してください。
「写り込み回数」
どのくらいの回数、反射・屈折を行うかを指定します。「多」いほ
うが美しくなる場合が多いですが、その分計算時間がかかります。
オプションの設定をしたあとに「設定」を押すとオプションが変更され、ダイ
アログが閉じます。「取消」を押すとオプションは変更されず、ダイアログが閉
じます。
○レンダリング方法
コンバートした「*.RAY」ファイルは直接EASTRAYでレンダリングする事ができます。
詳しくはEASTRAYのマニュアルをご覧ください。
ちなみにEASTRAYはEXPプログラムですが、EIN(TM)ランチャー上からシェルを終了
させることなくオーバーレイ起動することができます。これだと起動・復帰が早いの
でお勧めです。
○注意点
・内部的に512KBがワークになっており、この制限内ならオブジェクト数等は
無制限です。ワークメモリが確保できなかったり、ワークメモリが不足した場合
にはメッセージがでます。
・アトリビュートのうち金属感は反射率、自己発光は透過率に対応させています。
「金属感」
0---------------------------------------100
←反射率小 反射率大→
「自己発光」
0---------------------------------------100
←透過率小 透過率大→
金属感を大きくすると、金属や鏡のような質感になります。
金属感と自己発光を大きくすると、ガラスのような質感になります。
○Thanks
デバッグに付き合ってた方々に感謝いたします。
「EIN(TM) 環境用ライブラリ"EINTM.LIB" V0.1 L05」
「でんちゃん♪のシェルアプリおまじないライブラリ ver.1」
以上のライブラリを使用させていただきました。作者の方々に感謝いたします。
○著作権等
このプログラムの著作権はEASTにありますが、フリーソフトウェアとし、運用上の
いかなる結果も作者は責任を負わない無補償であるものとします。
このアーカイブの内容に改変を加えず、無償により配付・転載をすることは自由と
しますが、有料のネット・ダイヤルQ2回線を使用するネットへの転載は作者から事
前に許可を得てから行ってください。また、登録した時点で著作権や所有権を主張す
るネットへの転載は禁止します。
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Copyright(C) T.Higashi 1994
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